tern GRIT
4月の新シーズン開始と前後して通勤・通学自転車のご用命も多いのです。当店は。なので個人的に今お店の在庫の中から通勤自転車を選ぶとしたらこれかな。っていう一台をご紹介しましょう。
表題のとおりternのグリットです。見た目はMTB、僕らみたいな90年台のMTBブームを現役で体験してきたオジサンたちには完全にMTBです。誰がなんと言おうとMTBに見えます。ですが、、、現代のスポーツ自転車の文脈から考えてみると、MTB寄りクロスバイクとも街乗りMTBのグラベル的解釈とも、クルーザーBMX寄りのMTBとかにもとれてしまうらしいです。若いコたちには。何にせよ太いタイヤがついていて頑丈なフレームであればそれは(広義の)MTBということでお願いします。
サスペンションが前にも後ろにもついていない”フルリジッド”です。さらにクランカースタイルのハンドルバーが付いて、オールドMTBの雰囲気アリアリですね。実際に本物のオールドMTBはもちろんかっこいいんですけど今時カンチブレーキはちょっとツラかったり(時にはUブレーキだったり)ヘッド周りの交換部品がもうほとんど製造されていないとかいろんな面で維持するのが難しくなっていますので、こういったオールドMTBの雰囲気をしっかり踏襲しつつ今のパーツ構成で仕上げているあたりは非常に好感が持てますし、何より快適です。ブレーキは現代のMTBの標準である油圧式ディスクブレーキでジオメトリも現代的です。
ポイントはタイヤ径。26インチのタイヤがついています。現代のMTBは27.5インチまたは29インチ。破性や効率を考えるとタイヤサイズは大きくなるそうですが、90年代のMTBブームの頃は26インチしかなかったですよ。(稀にダウンヒル用の24インチなんてのもあったな。。。)そんなノスタルジーすら感じる26インチ...