世界最大の折り畳み自転車メーカー DAHON
折り畳み界のリーディングカンパニーとしての凄みを感じさせるモデルが入荷しました。
DAHON 「HIT」
このモデル、カタログにもホームページにも掲載されていません。
今年になって急遽企画・生産されたモデルです。
その背景はやはりコロナウィルス。
今年6月、こんなメッセージとともに情報が入りました。
「HIT」・・・「Hit the pandemic」= 「パンデミックに打ち勝つ」という想いを込めて命名されました。
コロナ禍により日常生活が一変し、ライフスタイルの変化に乗じて、世界的な自転車ニーズの高まりをみせています。
現在世界的に自転車の安定供給が困難な状態が続いていますが、ライフラインの一つでもある自転車を枯渇することなく供給したい、 コロナ禍でも通勤や外出しなければならない人へ少しでも活用していただければという想いを込めて、急遽このモデルが特別に開発されました。
ライフスタイルの変化、自転車ニーズの高まり・・・僕ら自転車店も日々感じていますが、どちらも日本だけでなく世界規模で変化していますので例えば自転車の商品の安定供給という面ではかなりの影響が出ています。
そんな状況でも急遽作れるものを作って少しでも供給していこう、現状をプラス方向に回していこうという意思が詰まっています。
さすがはダホンさん、行動の規模感が違います。
ではどんな自転車か紹介していきましょう。
まず先に言っておきます。価格は47300円（税込）です。嘘みたいな価格です。でもどうやら嘘ではないみたいです。何回も確認しました。
フレーム素材はアルミ。
折り畳み方式はダホンではもっとも多く採用されているハンドルを畳んだフレームの内側に収納する収まり良くてコンパクトなタイプです。
色はブラックのみですがフレームのデザインと相まってかっこいいですね。全く安っぽさは無いです。
この見た目だけでも価格以上のグレード感があると思います。
ではどうやってこの価格に収めているのか、と言いますと。
変速が6段変速です。
ダホンのベースグレードである「ルート」やその上の永遠のスタンダード「ボードウォーク」は7段を採用しているのでややグレードダウンしています。とはいえ6段で十分じゃない？という方も多いのでは。
強いていうならば6段より7段の方が今は採用している車種が多いので補修パーツが手に入りやすい？とか思ってしまいますが、多分大した違いでは無いと思います。
そしてちょっと注目したいのは変速機とシフターがダホン製ってこと。
実は自転車メーカーでこういうメカ系を自社で作っているメーカーはかなり少ないです。というか他に思い当たりません。。。もちろん内部ではメカ系メーカー（SR●Mさんとか）と協力してるとは思いますが、自社で制作することで価格を抑えて安定供給に一役買っているのではと思います。さすがは世界最大の折り畳み自転車メーカーです。
で、写真の通り前かごと泥除けがついています。この価格で。。。。
なのであとは鍵とライトがあれば即乗り始められます。（電車に積みたい方は輪行バッグも忘れずに）
前かごは昔からあって実はめちゃ便利なダホンさんの得意技のワンタッチで外せるカゴです。
泥除けは外してみると結構カッコ良かったりします。いらない方はお申し付けください。
畳んでみるとこんな感じ、カゴと泥除けなしで計った重量は11.6キロだっだので、この状態でも12キロ前後でしょう。価格を考えれば十分すぎるのでは。
さて、ざっくりと紹介しましたが非常に大きなメッセージを感じるモデルです。
価格が価格なのですぐに売り切れちゃうと思いますがこんな時期だからこそ自転車を使った生活スタイルにシフトしてみようかなとお考えの方に1台目の自転車としては非常にお勧めできるモデルです。
あとこの価格ですから社用車として企業さんでまとめて複数台持っておいてもいいかもしれませんね。
個人的には現物を見るまでもっとチープな車両なのかと思っていましたが、全然イケてる自転車でちょっとビビりました。こんな粋な企画を急遽動かしてくれるダホンさんカッコいいです。