実はもう入荷して割と時間が経っているんですけど、ずっとご紹介できてなかった車体のご紹介です。
限定100台ぐらいの生産と聞いているので、この記事を読んでいるときには売り切れちゃってるかもしれませんがご了承ください。
今この現代にこの車体を再販してくれた嬉しさをこのブログに残しておきたかったんです。
アラヤ マイクロスワロー
元々は1979年に「マイクロハリー」という商品名で作られていたモデルの復刻です。
モデル名こそ色々な事情で変わっておりますが、かなり忠実に当時のモデルを復刻しています。
44年前に生産がスタートした段階では14インチバージョンというかなり”攻めた”モデルも展開されていましたが今回の復刻は16インチのみ。
小径自転車が得意な僕たちUNPEUとしては、年に数回ぐらいのペースで定期的に16インチのミニベロ欲しいよねーという声が生まれるのですが、なかなか制作してくださるメーカーさんも無く、当社のフレーム生産部門でもあるE.B.Sで生産するとしてもホイール周りのパーツが用意できなかったり、などなど難しい条件が多くて実現できず。。。
そんな中、アラヤさんがやってくれました、しかもマイクロハリーの復刻というなんとも味のある形で。
何せ40年以上も前の話ですので推測を含みますが、当時はまだ本気でスピードを出して長距離を走る現代のスポーツミニベロ・ミニベロロード的なジャンルはなかったんじゃないかと思います。
時代背景的にランドナー的なものはあったと思いますが。
ですので、主にこの当時にミニベロに求められていたのはコンパクトさ、なんじゃないかと思います。
このマイクロハリーについても、チョー短いホイールベースや低めのトップチューブなどに反映されていますね。
そんなわけでコンパクトさ重視で設計されているせいか、乗り味はかなーりクセ強めになっております。
なので、もしあなたが全くストレスなく安定した自転車で長距離ツーリングを楽しみたい、と思っていらっしゃったらこの自転車は候補から外した方が良いかもしれません。
でも、このちょっと味のある可愛い自転車で、少々クセがあってもそれもまた可愛い、って思っていただけるなら今すぐ買ってください。
こんな設計の自転車、もう2度と作ってくれるメーカーさんはないと思います。
あ、褒めてるのか貶してるのかわからない文章になっていますが、少なくとも僕は好きですよ。
こういう自転車にこそ愛情が湧きます。
かなり忠実に再現されたフレームやカラーリング、パーツチョイスはぜひ店頭で実物をご覧ください。
前途の通りモデル名が変っちゃってるのでフレームには「MICRO HURRY」ではなく「MICRO SWALLOW」となっていますが文字の雰囲気は忠実に再現されています。
(SWALLOWはアラヤ工業の1940年代の自転車ブランド「ツバメ號」になぞらえてのメーミングです)
ちなみに40年前のオリジナルと明らかに違うと感じたのは、前後ハブのベアリングがシールドベアリングになっていること。
外見はシンプルで綺麗なハブなのでこれは嬉しいですね。
さて本日(2023年7月27日)時点の在庫状況は写真のレッドが1台と、ハンドルを変更してちょっとカジュアルに乗りやすいカスタムモデルが1台の計2台です。
ブルーは完売いたしました。
ノーマル車の価格は83,600円(税込)です。
余談ですが、この車体は春頃に入荷して実は結構多めに在庫を持ってたんですが現在はこのりわずか2台。
オールド自転車が好きで復刻される前からマイクロハリーを探していた方とか、40年前の当時を知るナイスなオジサマにも買っていただけて、当時のお話も聞けてすごく楽しかったです。
有難うございました。