大阪・南堀江と中津のライフスタイル自転車専門店

DAHON DEFTER

個人的に非常に好感が持てるDAHONのDEFTERが届きましたよ。
自転車やさんになって十数年。そこそこな数の折りたたみ自転車を見てきましたが、このDEFTERって”ある意味で”理想の1台じゃない?って思ってます。
軽い・シンプル・お値段ホドホド。
完璧な自転車って訳ではありません、バランスの良い自転車っていう意味でかなりいい感じであります。

フロントシングルでリアは8段変速フラットバー軽量ホイール、気の利いたパーツチョイス
このあたりがポイントになりますのでひとつづつ紹介してみましょう。

実際ちょうどいい。変速はリア8速のみ

ちょっと物足りないって思う方もあるかと思いますが、変速は8段です。
でも普通に走るなら8段あれば十分。
街中を走ってて、これが9段だったらなぁー。なんて思ったことはありません。少なくとも私は。
後ろのギヤは11-30Tです。
一番小さいギヤが11枚歯がついてて、大きいギヤが30枚ってことです。
小さい方のギヤが早い方(ひとこぎで沢山進む)ですが、普通の自転車の規格では11枚より小さいものはありません。
逆に大きい方のギヤは坂道で使う軽いギヤ、これはミニベロなら30あればまぁ十分。
ミニベロの場合あまり大きな変速機はタイヤの外径に近くなりすぎて使えないので、これより大きいギヤに対応するのは難しいです。頑張ってもせいぜい32Tぐらいまでです。
ということは、重い(早い)ギヤから軽いギヤまでの範囲はこれがほぼほぼ限界。
変速段数が多くなったとしても11Tから30Tまでの間を何枚に区切るか、というだけの違いになります。
さらに早いギヤやさらに軽いギヤが増えるわけではありません。
段数が増えることで良いことといえば、実は、、、、
段数が多い = ハイグレードなパーツ、ということになるので、レバーの質感や操作しやすさが変わってきます。
具体的には変速レバーが軽く押せる。押すストロークが短い。レバーの形状や質感が高級。といった感じです。
ただそれも”比較すれば”という感じ。
そんなに気にしない方も実際多かったりしますし、そもそも比べたことある人いてます???

ちなみにフロントギヤは53T。
20インチ(406)の車輪だともうちょっと大きくてもいんだけどなぁ。と言うのが私の本音であります。
余談ですがギヤ歯数が奇数なのは1周回るごとにチェーンのインナーリンクとアウターリンクが入れ替わるから偏摩耗を防ぐと言う意味合いからです。

ハンドルはシンプルイズベストにフラットバーで。

畳むための選択でもあるかともいますが、シンプルなフラットバーです。
ハンドル高の調整機能はございません。潔い。
フラットバーってなんだかんだ言いまして素直で楽です。
ドロップハンドルみたいに手の大きさとか握力とかを気にせずにブレーキも安心して掛けられますし、軽量です。
欲をいえばあと2cm長かったらかっこいいかな(強度との兼ね合いもあるので難しいのはわかります。)、とか軽量優先でチョイスされているスポンジグリップはもっと手に馴染んで耐久性あるものにして欲しかったな、とか思いますがそんなカスタマイズもフラットバーなら比較的簡単にできちゃいます。
折りたたみ時にはハンドルバーは外側に畳まれる形式なので比較的ハンドル周りのカスタマイズも自由度あります。

ホイールはちょっとイケてる軽量ホイール

ダホンさんオリジナルのかっこいいホイールが標準装備です。
フロントは軽量重視なスポーク少なめ&細っっそいスポークになっています。
スポーク本数は14本。
一般的には32本とか、少なめでも20本ぐらいかな。
14本は攻めてますし、左右2本ずつペアになってる配置もカッコいい。
で、よーく見てほしいんですけどスポークがまぁ細っっっそい。
多分サピム社のスポークですね。スポーク界のトップブランドです。
スポークの両端が太さ2ミリ(←通常のスポークの太さです)で、中央部分は1.6ミリ!
ミニベロ用としてこの細さは他にないです。超攻めてる。

で、リアホイールは、、、、
スポーク数28本、2クロスパターン、スポーク直径2ミリ。
本数こそやや少なめですが、ザ・普通。
これですよこれ!僕が求めているのは、ミニベロのホイールは硬ければ硬いほど良いと個人的には思っているので動力がかかるリアホイールは攻めないでいいんです。少々重くても結果的に良いのです。
ミニベロはスポークが短いのでスポークへの引っ張り力のストレスが多いので細すぎるとトラブルが多くなりますしね。
ついでに言うとダホンのジオメトリってどうしてもたたみ方の都合上なんですけど後ろ荷重の自転車になってしまうのでリアホイールはしっかりしててほしい。

と言うわけで、個人的には前が軽量、後ろが軽量ではない(普通)というこの構成が好きです。
一見アンバランスに見える前後ホイールなのでこういう構成の完成車や完組ホイールってあまりないんですよね。

気の利いたパーツチョイスが嬉しい。

最後に細部のパーツチョイスについてもちょっと触れておきたいです。
まずペダル
なんとMKSです。日本製です。プロムナードEZY(イージー)。
MKSさん独自のEZYタイプの工具なしで取り外しができるペダルです。
ダホンの比較的スタンダードなグレードだと折りたたみペダルが付いているモデルも多いですけど、強度・重さ・精度、どれをとってもこのペダルの方が数段上になります。
あとシフトレバー
シマノ クラリスのレバーです。
8段だとこれが一番良いかな。見た目も安っぽくないです。
もう1つ良いポイントを挙げるとしたら、スタンド標準装備ていうのも嬉しいポイントですね。

主だったポイントはこんな感じで、見た目もシンプルだしオールブラックで安っぽくないし、ホイールなど重要な部分にはしっかりコストが掛かってて総合的にバランスの良い自転車です。
しかし、欲をいえば、、、、と言う点もあるわけで。。。
例えば、フロントぎやはもう少し大きくして56Tとか、せっかくなのでクランクもいまさらスクエアテーパもちょっとなぁ。という気がするので当店オリジナルの2ピースクランクもおすすめです。
でもってグリップはやはり軽量さよりも使い心地重視なものに変えたいです。
などなどちょっと手を加えたい部分もありますね。ご予算許す方はぜひどうぞ。

そんなわけで、結構おすすめ度高めなダホン デフターのご紹介でした。
価格は124,300円(税込)、重量は9.9kg。
お値段と重量、使いやすさのバランスを考えると良い感じだと思います。
もっと軽い自転車をお求めの方はタイレルやKHSをどうぞ。(20万円前後になります)
とりあえず在庫は1台しか確保できていませんので気になる方はお早めに見にきてくださいませませ。