大阪・南堀江と中津のライフスタイル自転車専門店

DAHON K3を2ピースクランクに。

今日は雨なので店内ピットからの写真で失礼します。
妙に味のあるライティングですね。

K3にちょっと使ってみたいパーツがありましたのでカスタムしてみました。
もともと当店オリジナルで用意していたクランクなんですが、予想通りいい感じでK3にハマりましたね。

K3ってもちろん軽さが最大の特徴ではあるんですが、なぜかクランクがイマイチだったんですよね。
3ピース(右クランク、左クランク、BB(ボトムブラケット)の3点からなる)構造です。
いわゆる「スクエアテーパー」って言われるやつです。
これってもう本格的なスポーツ自転車の世界では絶滅しちゃってる構造でありまして。
どうしてもBB自体が重くなってしまうのと剛性がイマイチなのです。
逆にチェーンラインやQファクターが調整できたり安価だったりメリットも多いので本格スポーツ車以外ではまだまだ現役なのですけど。。。

とはいえやはり究極に軽いDAHON K3なのですから、スクエアテーパーを採用しているのは、できれば見逃したくない残念ポイントなのであります。

と言うわけで、クランクとBBをまるっと交換してみよう、と言うことになるのですが、これが意外と難しい訳で。。。
まずチェーンライン。
K3の場合、リアハブも非常に特殊な寸法で作られているので普通のクランク+チェーンリングだとチェーンラインが外に出過ぎてしまうんです。
K3に標準でついているチェーンリングはチェーンラインが内寄りになるようにオフセットされている造りなのでこれを使わない手はないですね、となるとチェーンリングボルトの位置関係は130pcdじゃないといけない訳で、この条件を満たす130pcdでなおかつスクエアテーパーじゃないもの、ついでにかっこいいもの。となると非常に厳しくて。。。。。
なのでオリジナルで作ってもらいました。

で、付けてみました。
予想通りピッタリ。
Qファクターにどれぐらいの差異が出るかと心配しましたが問題なさそう。
雨なのでまだ試乗してませんがまず問題ないかなと。

ちなにみこのクランクに交換することで150グラムの軽量化になりました。
悪くないんじゃないでしょうか。
もちろん軽さだけじゃなくて剛性も上がってるのできっと気持ちよく進んでくれるでしょう。

今回はせっかく剛性が上がったクランクなのに元々の折りたたみペダルでは何の意味もないのでペダルはMKSの取り外しできるタイプで軽量なコンパクトEZYに変えています。

ついでにK3のカスタム定番でもあるタイヤをシュワルベビッグアップルに。
太いタイヤにすることで乗り味も優しく、タイヤ外径も大きくなるのでよく進みます。
ビッグアップルは転がり抵抗も少ないのがさすがシュワルベさんと思わせてくれますね。

ここまでやって、タイヤの分やや重くなりましたが差し引きすると220グラムの減量になりました。
カスタム費用は5万円程度です。
ちなみにクランクとBBのセットは税込17500円(作業工賃別)。
(結構頑張った価格設定になっていますのでいつまでこの価格で続けられるかは不明です)
すでにK3に乗られている方にも魅力的なカスタムだと思いますのでご興味ある方はお気軽にご相談くださいませ。