只今12月27日の夕方6時過ぎ。今年の営業も残すところあと1日とちょっと。
29日(火曜日)の午前中まで営業致します。
毎年年末はクリスマス向けのお子ちゃま自転車の組立て&ご納車がまとまってやって来たり、年内中にご納車を済ませておきたいご予約済み車両で大忙しですが、コロナ禍の今年もなぜか相変わらず。。。
ブログの更新もやや滞り気味になっておりましたね。
そんな状況でもどーしてもご紹介しておきたかったニューモデルが到着しましたので年末ご納車ラッシュの隙をついてご紹介です。。。
GROWN HUNT
僕らUNPEUも運営に関わっているGROWNのミニベロ、「HUNT(ハント)」が到着しました。 GROWNは僕らUNPEUと同じ傘下にある京都のハンドメイド自転車ブランドE.B.SとアウトドアブランドのRawLow Mountain Worksによる新しい自転車ブランド。
準備期間から携わっている僕らからすればもう何年もやってる気がしてますが、2020年にスタートしたばかりのブランドになります。
今日ご紹介しているHUNTは、もともとE.B.Sが作っているHorizontal451というミニベロがベースになっている、っていうかジオメトリ(骨格のサイズ感)はほぼHorizontal451と同じです。
ただどうしてもHorizontal451の場合、国産のKaisei社製のパイプを使ってハンドメイドで仕上げているのでどんなに頑張っても15万円ぐらいはしてしまうんです・・・
そこで、同じジオメトリでもって、台湾のファクトリーさんで一気に大量生産、パーツも最もカスタマイズしやすい構成で完成車に仕上げて・・・という事でグッと身近な価格で作ることができました。
実際には使用しているパイプの違いや、ほんのちょっとジオメトリもHorizontal451の方が玄人好みになっているので乗り味は違う訳ですが、それはまぁ価格だけの価値がある訳です。
とはいえ、HUNT、非常に良くできています。自信を持っておすすめいたします。
EBS譲りのジオメトリ。
フレームのデザインはスポーツ自転車の最もオーソドックスなホリゾンタルフレームチップチューブ(サドルの前のまたぐ部分)が地面と平行(=ホリゾンタル)になっている形状で200年前から自転車の最も基本の形がこの形状です。
漕いだ力をしっかり伝えて、無駄な部材を完全に無くした究極の形なんですね。
とはいえホリゾンタルフレームと一言に言っても、作部材の長さで後ろ半分が短かったり、トップチューブが低かったり、設計の意図に合わせて各社それぞれ少しづつ形が違います。
このHUNTの場合、ミニベロらしい反応の良い走りと操作感の気持ちよさと、ミニベロらしい佇まいの美しさ(可愛さ)が設計上の重要なポイントになっていると感じています。ミニベロってタイヤが小さい分、停止状態や低速からの加速がスムーズで漕ぎ出しがスイスイ進むのが大きな魅力なんですね。
タイヤが大きくて重いマウンテンバイクだと一漕ぎめがどうしてもどっこいしょ、って感じになりますよね。その対極の乗り味になります。
またもう一つ、タイヤが小さいことからハンドル操作がクイックになります。
ミニベロはハンドルが軽くて不安定だから危険だ、なんていう人がいますが、普通の道を普通の速度で走るのには全く問題ないですよね。今や日本中どこでも走っているミニベロたちを見れば誰にでも乗りこなせて普通に乗れる(別に危険じゃない)乗り物だということは一目瞭然です。
で、僕が問いたいのは”ミニベロらしい操作感”。
ハンドルが軽くて軽快。漕ぎ出しや加速感も軽くて軽快。
これがミニベロの良さなのかなと思っています。
HUNTの乗り味ってそういう部分をちゃんと乗り手に伝えてくれる良いミニベロだなとご納車前の試し運転をする度にしみじみ感じます。(自画自賛)
世の中には、ミニベロなんだからもっとコンパクトにって事で小さく(短く)作っているフレームや、安定感重視でわざとハンドル操作の軽快さを押し殺しているものなど色々あります。もちろん各メーカーさんの意図であり、それらが乗られる方のライフスタイルにピタリと合うことも多いので悪い事ではありません。
逆にいえばHUNTってちょっと硬派な印象に感じられるかもしれません。
でも良い自転車の基本って軽快にスイスイ走って直感のままに曲がって止まれる、そういうシンプルで純粋な部分にあると思うんです。
そんな訳で何か限定的な用途ではなく、純粋に良いミニベロ、純粋に良い自転車をお探しの方には、10万円以下の価格帯であればダントツに良くできたフレームと思ってます。(自画自賛がひどい)
ミニベロらしい佇まいの美しさって?
設計については上記の通りですが、性能や理論や数値ではなく、プロダクトとしての美しさという点でも可能な限りチャレンジしています。
例えばクロモリ素材の細いパイプって無駄がなくシンプルで、ちょっとセクシーでもありますよね。
同じクロモリであっても各メーカーごとにいろんな太さや溶接の処理の仕方が異なりますのでこれは店頭で色々と見比べてもらうのが分かりやすいと思いますがHUNTの場合は比べてみるとやや細めのパイプを使っています。フレームのシンプルさが際立ちますね。
あとシートステーが少し絞ってあるのも、フロントフォークの方がラグ接合になってるのも良い感じです。 というのは分かりやすいポイントですが、結局のところ全体的なフレームのバランス感がHUNTのかっこよさなのかなって思います。
ミニベロのフレームって大きな車輪の自転車と違って、ヘッドチューブが長くてフレームそのものが大きいですよね。
なのでパイプの太さ、フレームの僅かな上下・前後のバランスで、スッキリして見えたり、野暮ったくずんぐりむっくりになったりします。
このあたりの美しさに気づいてもらえたら結構な自転車ツウかもですね。
完全に僕らの肝いりブランドで思い入れの多い車体ですので話が長くなってますね、すみません。(ホントはもうちょっと詳細に語りたい)
この記事を読んで気になってきたらぜひ店頭に見にきてください。
あとHUNTってカスタマイズもしやすい設計にしていますので、例えばハンドルをドロップやブルホーンに変えたり、バスケットやキャリアをつけたり、泥ヨケなんかもOKです。ご使用になる環境や使い方に合わせてご相談に乗らせていただきますのでお気軽にお声がけください。