コロナの影響は自転車業界のいろんなところに影響が出ていまして、、、
いい影響は世界的に自転車に乗る人が増えたこと。
どうしても密にならざるを得ない公共交通機関ではなく、自転車で移動しよう、という人が増えたんですね。
あとテレワーク等で家にこもりがちになっているので運動のためにも一役買っています。
悪い影響は、上記の理由から需要が高まりすぎて商品(特に部品類)の供給が追いつかなくなってしまったこと。それから全体的に値上げ傾向にあること。
現在僕ら自転車屋さんを苦しめているのはとにかく部品が手に入らないってことでして、フレームからの組み上げや完成車のカスタムに於いてもなかなか思い通りに部品が調達できずに頓挫していることも少なくありません。
そんな状況だからこそ、という訳ではありませんが、時代にマッチしたご依頼をいただきましたのでご紹介です。
ベースになっているのはRALEIGHのRSP。
ランドナーやツーリング系のミニベロの中では間違いなくお勧めの1台です。
ご依頼いただいたのは自転車はもう結構なベテランの方で、ハンドメイドのランドナー(スポルティーフ)からのパーツ載せ替えとベテランならではのこだわりをさらに載っけてかなり完成度の高いミニベロランドナーが完成しました。
コンポーネントは前に乗っていた自転車からの移植でshimano Tiagraに変更、リア8段からリア10段にグレードアップしています。
ハンドル周りも使い慣れたNITTOのバー&ステムにギドネットレバー。
フロントバッグサポーターも前の自転車からの移植です。
泥除けは新調しまして、泣く子も黙る本所製作所の亀甲フェンダーです。
最初から泥除けは標準装備されていて、それなりにかっこいいものがついているのですが、本所のこの質感と綺麗にタイヤに沿った曲線。眺めながら一杯イケる系のヤツです。
その他ボトルケージやポンプなども前の自転車からのお引越し。
ボトルケージは今となっては目新しさはないですが、ベテランサイクリストからの絶大な信頼を得ているトピークのモジュラーケージ。このあたりのチョイスはベテランならではですね。
結果的にオリジナルの状態から残っているのは、フレーム、フォーク、ホイール、クランクセットぐらいでしょうか。
外したパーツたちは元のドナー提供いただいたランドナーに組み付けて無駄なく余生を過ごしていただきます。
もちろん普通に組み上げるのに比べると時間も工賃もかかってしまいますが、使い慣れたパーツで組んでいきますので自分にとっての完璧な、完成度の高い自転車になることは間違いないです。
(僕らはパーツの代用が効かないのでめちゃくちゃ緊張しながら組み立てますが・・・・)
移植する際のパーツの適合や消耗度合いのチェックはそれなりの知識と経験が必要ですので、お気軽にご相談いただければ嬉しいです。