大阪・南堀江と中津のライフスタイル自転車専門店

グラベルツーリング的Moulton TSR-9

本日はちょっとテンショ上がる1台のご紹介を。
コロナの影響からかモールトンは定番ではないイレギュラーなモデルがぽつりぽつりと届いています。
先日入荷したダッグエッグブルーもかなり珍しいイレギュラーモデルで、すぐに売れちゃいましたね。

今回の入荷は、マットモスグリーン + Vブレーキ仕様 + 同色フロントラック付属 のTSR-9。めちゃくちゃかっこいいです。

Vブレーキ仕様のTSR-9はヨーロッパ圏内で流通しているTSR-9ではたまに見かける仕様でしたが、日本では年に数本見かける程度ですね。
往年のモールトンAPBのような雰囲気で太いタイヤが使えるのが魅力です。
日本の場合、日本全国どこでもアスファルトは凸凹なく綺麗なので通常のキャリパーブレーキ仕様のTSR-9がメインになっていたんですけど、国ごとに道路事情も違うわけで、乗られる方の体格も違うのでより太いタイヤが必要な環境に合わせたモデルという位置付けです。
もともと入荷時にはシュワルベのマラソンレーサー(幅1.5インチ)が付いていましたが、真っ黒にシルバーのリフレクトラインというちょっと野暮ったい(個人的には嫌いじゃない野暮さなんだけど)せっかくなのでより太くて味のあるサイドスキンのマキシス グリフター(幅1.85インチ)に変えています。
太いタイヤですけど重量もほどほどで抵抗も少ない、ついでに価格も程よい優秀なタイヤです。

本当はもっとフレーム以外全てのパーツを変更する勢いで本気でカッコいいカスタム車に仕上げたいところですが、欲望をグッとこらえてこのブログでも折に触れ訴えているTSR-9のもうちょっと頑張ってほしいところを重点的に変更しています。

まずハンドルはE.B.SとNITTOのコラボモデルのカモメバー。
個人的にはこのハンドルの場合、地面と平行に付けるのが好みでしたが、今回は車体の雰囲気に合わせてやや後ろ下がりにセット。
やや幅広めのハンドルは太いタイヤの操作性の面でも相性いいですし、捻れ剛性最強のモールトンの中でもとりわけしっかりしているTSR-9とNITTO謹製のカチッとした強度を誇るハンドルバーは非常に安定感あります。

サドルは正直言って何付けてもかっこいいんですけど、渋い色合いは避けてみたかったので今回はBrooksのデッドストック物をチョイス。
B-17セレクト ワールドトラベラー。
2012年に作られたものみたいですね。当時はまだセレクトシリーズっていう通常よりもヘビーデューティー仕様のシリーズがありまして、形は通常のB-17と同じですが革の厚みが違います。牛の産地も違うんだとか。北国の牛は革が厚いんだとか。ほんとかな??
表面に刻印されている絵柄は数十年前にBrooksの広告で使われていたイラストだそうです。自転車の雰囲気にぴったりじゃないですか。

冒頭で書いていましたがこのモデルはフレーム同色のフロントラック が付いています。
太いタイヤと相まってちょっと無骨なフロントラック がめちゃくちゃカッコ良く見えます。
ちなみにこのラック、先端部分にライトとかボトルとか付けられます。
そしてもちろんサイドにはパニアバッグ。
写真はちょっとサファリな感じなのを付けてしまいましたので若干やりすぎ感ありますけど、そこはお客様の好みでコーディネートしてみてください。

あと、ペダルも例によってやや残念な感じ(革靴でも底を傷めないペダルなので配慮は嬉しいのですが・・・)なのでMKSの近代ツーリング車の新定番ラムダを選んでみました。踏み疲れなくてかっこいい。

正直言いますともう少しカスタムに手を加えようかと悩み中です。
クランクにステム、グリップ、もうちょっとなぁ。。。と思ってます。
でも途中経過でも皆さんに見て頂きたいぐらい格好いいモールトンですし、僕自身ここ数年で一番欲しくなった自転車です。
ハンドルを変えたところで一度またがってみて、自然な角度で握れるハンドルとコックピット越しに覗くフロントラック と太いタイヤ。このマッチング。この満足度は格別です。
緊急事態宣言のこんな状況ですので皆さんまたがってこの景色みてくださいとは言えませんが(お店は営業してますよ)僕の写真の腕前ではお伝えしきれてないと思います。。。。すみません。

価格は車両本体が305,000円(税別)でフロントラックが無料で付いてきます。(すごいお得!)
そこに、タイヤ、サドル、ハンドル、などなど諸々のオプションパーツが加算されているので税込40万円前後ぐらいになるかと思います。
もちろん1台限定。同じものが入荷することはもう2度と無いと思います。

ちなみにモールトンは他にもイレギュラーなモデルが1本届いておりまして・・・
それは後日またこのブログでお披露目したいと思います。