当店の店内でも、ちょっと異彩を放っているモデルをご紹介します。
ARAYA MFM(Muddy Fox Mini)。
20インチなんだけどマウンテンバイク、マウンテンバイクなんだけど日常でも楽しく乗れて使いやすい。そんなミニベロです。
ひょっとしたらもう若い世代の方は90年代の日本のマウンテンバイクブームを知らないかもしれませんが、その頃のアラヤのマディフォックスといえばコンペティション向けの本格モデルから初心者向けまで広くラインナップされていてブームの一旦を担っていたブランドでした(実は僕、今でも1台持ってます。)
90年代当時のマウンテンバイクといえば、そこそこハイグレードなモデルでないとフロントサスペンションは着いておらず、サスペンションのない所謂フルリジッドなマウンテンバイクも多数あった時代です。
その頃を知るアラヤさんなので、今も確固たる独自のフルリジッド哲学をお持ちであります。
そんなアラヤさんのマウンテンバイクの原点たる自由な楽しみ方を提案してくれる、誰にでも楽しめる、どこに持って行っても使える、そんなモデルがMFMなんだと思います。
仕様としては20インチでしっかり太めの幅2.30インチのタイヤにミニベロでは珍しく油圧ディスクブレークを採用しています。
街乗りとして使うなら正直ここまでの装備は要りませんが、そこから一歩踏み出してキャンプに持っていったり、河川敷をサイクリングしたり、そんな状況まで広く余裕を持ってカバーできるスペックですね。
変速系はリア9速のみですがフロント変速も追加しやすい作りなので距離を長く乗られる方や激坂にチャレンジしたい方も後々アップグレードが簡単です。
あと、特徴的な足の長ーいフロントフォークは実はリジッドフォークをサスペンションフォークに載せ替えても対応できるようにという設計です。
27.5インチで11cmストロークぐらいのものが合います。
乗った感じは、マウンテンバイク基準で作られているだけあってミニベロ全体の中ではかなり剛性感があります。
そこにカチッと効く油圧ディスクブレーキが組み合わさることで、走る、曲がる、止まる、の安定感がとても気持ち良いです。
ビュンビュンスピードがでる自転車も楽しいですが、こういう思いのままに操れる自転車も乗っていて本当に楽しいです。
サイズ的には160cm台後半〜170cm台前半の方がベストマッチかもしれません。それ以上の方はハンドル幅を広くしたり、サドルを後ろにセットバックしたり、一手間かけるとより乗りやすくなると思いますが街乗り中心ならそのままでもOkかも、といったサイズ感です。
とにかく使用用途が幅広く考えられる自転車なので、ノーマル状態にお使いの用途に合わせた何かをプラスアルファして乗っていただくとより楽しいかと思います。そういうご相談は当店の得意分野ですのでぜひお声がけください。
ちなみに価格は69,800円(税込)です。こんなマニアックな作りの割にはかなり抑えめの価格設定だと思います。
ぜひお店で実物見に来てください。お待ちしております。