ここ大阪で新社会人になられた方、大阪へ転勤で来られた方、いらっしゃませ大阪へ。という事で、通勤用の自転車のご用命を連日頂いております。
そんな皆さんへ見本として見て頂きたい1台がこちら。
CRAZYSHEEPの26インチコミューター「Charollais(シャロレー」を惜しみなくカスタマイズした大人な1台です。
テーマとしては”お洒落なオトナが乗れる本気の街乗り自転車”です。(”街乗り自転車”は”ママチャリ”と読み替えて頂いても結構です)
シンプルなデザインで、フレーム設計や細部の作り込みもお値段以上なシャロレーなのでカスタム素材としては申しぶん無いともいます。
今回はBROOKSのレザーパーツを使いましたのでハニー色のレザーと相性の良いアイボリーのフレームカラーを選んでいただきました。
ダーク系の色が多いスーツで乗る際にも映える色合いです。
ちなみにBROOKSのレザーの基本色はブラック、ブラウン、ハニーの3色。
いちばん明るい茶色のハニー色はいちばん経年変化がわかりやすい色でもありますので、これからどんどん渋いオトナの表情になっていくと思います。
グリップはBROOKSスレンダーグリップ。名前の通り細身のグリップで女性にもおすすめです。
サドルはBROOKSの定番B-17のスペシャルバージョン。手打ちの真鍮リベットと銅メッキレールが自転車全体にさりげなく良いバランスでアクセントになります。
フレームカバーはBROOKSでは作っていないので、こちらは大阪・河内長野のレザー小物ブランド「テハマナ」さん謹製のフレームカバーです。
と、いう感じでレザーパーツが目立つのですが、実はこの車両のカスタムの核心は実はハンドルバーにありまして、E.B.SとNITTOのダブルネームのハンドルバーEBS-10を採用しています。
乗り手は背の高い男性ですので幅550mmをチョイス。
ノーマルのハンドルバーも評判良いのですが、一回りサイズが大きくなり、剛性もしっかりするのでとても乗りやすくなります。
街乗り自転車のハンドルバーで剛性って必要?と思われるかもしれませんが、これが意外と大きく乗り味を変えてくれます。停止状態からの一漕ぎ目で違いがわかりますよ。
そしてこのハンドルにした事で僕がお伝えしたかったのは、スーツで乗った姿が非常に映える、という事。
ハンドル位置はわざとやや低めにしています。
僕の基準なんですが、こういう紳士のためのキリッとキメたい自転車は、ハンドル近め&低めをおすすめしています。
腕を前に出しにくいスーツの形状にも適していますし、背筋も伸びてスマートな乗車姿勢になります。
どんなに良いスーツを着ていても、サイズの合わない自転車に猫背で乗っていたんじゃキマらないですよね。
それから、見ての通り前カゴも付けています。
もちろん実用性も考えていますが、ここでママチャリ感が出てしまうと台無しなので、前カゴ界の老舗、WALD社の物をチョイスしています。浅めですがネットやゴムを併用するのが粋だと思います。
ちなみにカゴに合わせてスタンドも安定感あるWレッグタイプに変更しています。
あと、最後の仕上げにペダルはMKSの定番モデルシルヴァンストリームに交換です。
ここまでやって標準のプラスチック製ペダルでは雰囲気出ませんし。。。
そんなこんなで最終的には車両代金と同じぐらいのカスタム代金がかかってしまいましたが、それでもトータル10万円前後のご予算で完成しますのでスーツに似合わないスポーティなクロスバイクや、生活感出ちゃうママチャリよりは断然こちらだと思います。
スーツやバッグ、靴、腕時計にこだわるように、通勤自転車もちょっと上質なものを使いたい、そんな方に選んで頂けたら僕らも嬉しいです。
今回はそんな方にもぜひ真似していただきたいカスタムでした。(F様撮影ご協力有難うございました。)
もう少しハイクラスな・・・とご所望な方にはE.B.Sやその親戚ブランドtobira、それから英国のMoultonなども通勤仕様にはお勧めですのでぜひ店頭でご相談くださいませ。