こんにちは。なぜかイギリスの自転車が得意なナカです。
クルマもイギリス製に乗ってます。たまたまですけど。
本日は久々にやり切った感溢れる1mmの隙もない完璧なSSTをご納車させて頂きましたのでご紹介を。
もともとはAMやニューシリーズなどの所謂”お城製”もご検討して頂いてたのですが、納期が1〜2年掛かってしまうということもあり、当店の在庫から選んでいただきました。
ちなみにSSTも半分はお城製です。
フレームはSSTですが、カラーが標準設定にはない綺麗な水色「ブガッティ・ブルー」です。
はい、あのブガッティにインスパイアされた明るい青です。
モールトンの車両はこういった標準設定にはないカラーがたまに送られてきます。
こちらからのカラー指定は基本的には出来ません。
モールトン社が用意してくれたカラーを僕ら販売店が気に入れば仕入れる、という流れでやってます。
なのでこういった掘り出し物的な綺麗な色は可能な限り在庫として買い取ってましたがこれは最後の1台です。同じ色が今後入荷するかどうかは全くわかりません。
写真ではどれぐらい伝えられるか心配ですが本当に綺麗な明るめのブルーに相性のいいレザーのサドル&バーテープ、さらにポリッシュ(磨いたアルミのシルバー)パーツが最上のハイライトになります。そしてコンポーネントは気品あるカーボンブラック。
私自身は自転車は乗って頂いてナンボというか、床の間に飾ったり、実用的ではないパーツ(ビンテージパーツとかね)を愛でたりするよりも、乗って楽しいものをご用意させて頂きたいといつも思っています。
そういう意味でも、今回のこの組み上げたSSTは機能性の美とモールトンらしい(英国車らしい)審美性とがマッチしていて完璧にまとまったと思います。
SSTのフレーム設計はモールトンのベースグレードにあたるTSRシリーズを受け継いでいますが、個人的には(これ何度もこのブログで言ってますが)大好きな乗り味です。
TSRの前身とも言えるAPBシリーズから続く、剛性感あるメインフレームにシンプルな前後サスペンションがそれぞれの役割を明確にこなしている、がっしりしているけどソフトな質感でモールトンらしさを感じさせてくれます。
よく、AMやニューシリーズはどう違うの?って聞かれますが、それぞれ別の車種ですから比較は難しいんですけど、個人的な、あくまで個人的な印象ですけど、AMはしなやかさもあって高級セダンな感じ。
ニューシリーズはさらに走行性能も付加した感じ(メルセデスでいうとAMG的な感じ?乗ったことないから知らんけど)、TSR・SSTはイタリア車みたいな乗り手の感覚に寄り添ってくれる楽しい乗り味と思っています。あくまで個人の感想です。
今回、全体の美しさを際立てているのがポリッシュ系のパーツたち。
コスト的には少々アレですがウィッシュボーンステムがモールトンの独特なデザインの完成度を引き上げてくれます。
TSR等をご検討の方もぜひご予算に組み込んで頂きたいです。
さらにホイールもポリッシュカラーで。
ホワイトインダストリーズのハブにリムは当店オリジナルのものでご用意させて頂きました。
ハブは今回MI5を使いましたが、OLD135mmでディスクブレーキ用ではないハブってもはや少数派なので有難いですね。
ちなみにこれらのポリッシュパーツを引き立てているカーボンブラックのパーツたちはもちろんスパーレコードです。1mmの隙もない構成です。
こんな感じで、SSTの見本のような1台を組ませて頂きました。
モールトンをご検討中の方はインスピレーションの材料としていただければ幸いです。
ちなみに今回は比較的部品の入手もスムーズで3ヶ月程度でご用意できました。
店頭にはTSR-9も数台ございますので、より早めのご納車も可能ですよ。
お気軽にご相談くださいませ。