外見ではわからないカスタムメイドHorizontal451
京都に工房を構えるE.B.S のミニベロ「Horizontal451」をカスタムメイドで製作させていただきました。
今回のカスタムポイントはなんとパイプ。
体格に合わせて標準のパイプよりも少々頑丈なものを使って製作しています。
見た目は普通のHorizontal451なんですけど、パイプの厚みが違います。
通常使っているのは福島県のカイセイ社製「022」という品番のパイプですが、今回は同じくカイセイ社の「024」を使っています。
古くはランドナーやMTBなんかで使用するのには定番だったスポーツ車の標準的なパイプが022なんですが、特別大きなフレームや体格の良い方には少々頑丈な024というパイプが用意されています。
パイプの肉厚は022の場合0.9~0.6ミリ、024の場合は約0.1ミリずつ厚くなります。
ちなみにE.B.SのHoboなんかでも使われている軽量な019とかさらに軽いものもございます。(Horizontal451にはちょっと向いてないかもですが)
塗装はE.B.Sの定番になりつつあるマットパーカーRAWカラーです。
溶接が終わったフレームを磨いて、その後防錆処理をした上につや消しのクリアー塗装を施した、ハンドメイドらしい金属の質感を生かした仕上げです。
防錆皮膜のグレーっぽい色になりますが、溶接部分や金属の質感が透けて見えるので1台ずつ表情が違って面白いです。
写真では伝わりにくいのが辛いところです。。。。
コンポーネントはフロント1 × リア10s。
自転車の質感に合わせるためにマイクロシフト製のリアディレーラーを使っています。
今現在、アルミそのものの質感で作られているものはほんの一握りですし、普通にこういったカスタム車に使用できるものとなると多分もうこれしか無いですね。頑張って欲しいです。
その他はブルックスのレザーサドルとバーテープなどなど抑えの効いたスタンダード且つぐうの音も出ない王道の仕上げです。
この仕上がりでだいたい20万円代半ば〜後半といった感じでしょうか。
パイプの指定からのオーダーでしたので製作期間は数ヶ月かかりますが、こんな特別仕様も製作可能ですので、めちゃくちゃ背が高い方もちょっと恰幅の良い感じの方も筋力が有り余っているムキムキな方もお気軽にご相談ください。
E.B.Sのチーフビルダー佐々木さんは日本人だけでなく世界のアスリートのオーダー車両も作ってきた方なので的確なアドバイスもらえますよ。