大阪南堀江のミニベロ&折りたたみ自転車専門店

ミニベロという自転車について

いつの間にか夏も終わってますね。
もう秋ですよ。
自転車屋さんとしては「スポーツの秋」って言った方が良いのかもしれませんが、当店としましてはスポーツ自転車以外の比率も高めなので個人的には「文化の秋」も推しています。
ぜひ自転車で公園に行って日陰で読書してください。外で本を読むのはすごく気分が良いのでオススメです。

さて。本日のブログは、当店がオススメしている「ミニベロ」って言う自転車について。
僕らがオススメしている理由やミニベロのメリット&デメリットについて改めてご紹介しようと思います。

ざっと店内の9割がミニベロと言う商品構成の当店。
ミニベロ推しでかれこれ10年目となります。

ミニベロの定義

「ミニベロ」ってどんな乗り物何でしょう?
言葉の通り”ミニ(Mini:小さい)” な”ベロ(Velo:自転車の意味)”と言うわけですが、具体的にはタイヤ径が24インチ以下の自転車をミニベロって言ってます。
日本語でいうと「小径車」になります。
ですので、折り畳み自転車でも車輪の24インチ以下のものはミニベロと括ることができます。

そもそもなぜ車輪が小さいのか?

自転車の歴史はもう200年以上になりまして、発明された当初から車輪は大きなものが中心でした。
もちろん時代ごとの進化の過程で色々な車輪径の自転車が作られてきましたが、今現在僕らが販売しているミニベロの生い立ちを遡ると、都市部での取り回しの良さや収納性の良さ(盗難の多い海外では室内保管が基本なので)を意識して便利な街乗り自転車として世に出た商品が「ミニベロ」という一つのジャンルを築いたと言えます。
そこから技術の進化によってものすごくよく走るスポーツタイプのミニベロや、より収納性を高めた折りたたみ自転車や、小さい車輪の利点を生かしたカーゴバイク等色んなタイプに進化しています。

ミニベロはいっぱい漕がないと・・・

ミニベロって車輪が小さくてあまり進まないからいっぱい漕がないといけないですよね。。。て言われます。
正直言ってそういう粗悪なものも巷にはありまして、不完全な自転車として汚名を着せられているのも事実であります。
当店で販売しているきちんとしたミニベロはそういうことは基本的にありません!
ペダル1回転で進む距離は普通の自転車と同じです。
ポイントは前のギヤの大きさ。
車輪が小さい分、前のギヤを大きくしてギヤ比を稼いでいます。
ですので、ペダル1回転でタイヤがたくさん回りますので進む距離は大きい車輪の自転車と同じ、ということになります。
コスト重視の(粗悪な)自転車の場合はタイヤの大きさに合わせずに同じパーツを使い回すことで安くしていますので、その結果タイヤが小さい分進む距離も短くなるということになっています。

ミニベロの特性

きちんとしたミニベロは一漕ぎで普通の自転車と同じ距離だけ進みます、とは言いましたが、例えばツールドフランスのようなレースで使われている自転車やマウンテンバイクって車輪が大きいですよね。車輪が小さいとダメなの?と疑問に思われると思います。
そこには小径ならではの特性が関係します。
カギになるのは「慣性」「ジャイロ効果」「走破性」。
慣性
義務教育で習った慣性、覚えてますか?
物体はそのままの状態であり続けようとする力、です。
自転車の車輪の大きい・小さいに当てはめて言うと、小径の方が慣性が影響しにくいので出足が早く(漕ぎ出しが軽く)なります。その反面一旦回り始めた車輪は大径に比べると失速するのが早くなります。
ジャイロ効果
自転車が転けない理由の一つがジャイロ効果だと言われています。(もちろんこれが全てではないです。)
車輪が大きい方がジャイロ効果がはっきり出ますのでより安定した車体になります。
逆にいうとミニベロは不安定、という事になりますが、これが原因で転けやすいなんて事はないのでご安心を。
悪くいうと不安定、ですが良く言うと、軽くて軽快な操作フィーリングということになります。
”慣れ”に左右される部分が大きいのですが、僕はこのミニベロ特有の軽いフィーリングやハンド操作の軽さ(クイック感)が好きです。
ちなみにハンドリングの軽さについてはジャイロ効果だけじゃなくて小径ならではの設計上の都合もあるのですが、専門的になりすぎるので割愛します。
走破性
例えば小さな段差に乗り上げた時、車輪が大きいほどその段差を乗り越える性能は高くなります。
タイヤの太さやゴム質にもよるのでタイヤの直径だけが全てではありませんが、走破性に関しては大きいタイヤに分があります。
ミニベロはデコボコ道は苦手です。(マウンテンバイク以外で好んで走る人は少ないと思いますが・・・)

僕らがミニベロをオススメする理由

街中で信号で止まることが多かったり、狭い道を走ることが多ければきっとミニベロが一番ストレスが少ない選択肢になると思います。
荷物をたくさん積んだり、チャイルドシートでお子さんを送り迎えしたり、という状況でも漕ぎ出しの軽いミニベロの特性が活きてきます。
タイヤが小さいから跨ぎやすい、というのも忘れてはいけないポイントです。
こんな風に上記のミニベロの特性を活かした扱いやすさも大切ですし、
ミニベロならではのこぢんまりした見た目の可愛さやフレームデザインの多彩さもミニベロならではの面白さです。
子供用の自転車ではなくて小さい車輪を使った自転車としてのミニベロはおそらくこのジャンルが一般的になってから30年程度じゃないかと思います。
その間に街乗り用からスポーツ用まで様々な種類のミニベロが登場しています。
使い手の要望や、スタイルに合わせて選択肢が多く用意されているというか、乗り手を想像して製品が作られている気がします。
例えば、超速そうなロードバイクに合わせてピタピタのジャージを着るよりも、普段着で乗れてロードバイクみたいな軽快な走行感も楽しめる、そんな選択肢があるのがミニベロならではの良さなんじゃないかと思います。
大きな車輪の自転車を揶揄するわけではないです(当店も扱ってますし、僕も載ってます)がちょっと自分の雰囲気に合わないなー。と感じたらミニベロも選択肢に入れて考えてもらえれば嬉しいです。
くれぐれも、いっぱい漕がないと進まないなんてことはないですよ(笑)


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ミニベロの特性を活かし切るべく考え抜かれたMoultonの設計思想に触れられる数少ないチャンスです。お見逃しなく!

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