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FUJI STROLL

こんにちは、宮内です!

今回はFUJI STROLLをカスタムしましたので、細かくご紹介!
どんな理由でパーツをアッセンブルしたのかもできるだけ書いてみます。

早速ですが全体像はこんな感じ。

54サイズのシルバーをブラウンパーツでシンプルにカスタム。
ただシンプルながらに細かいところにこだわっているので詳しく書いていきます。

ハンドル周り

ハンドルバー

カスタムの定番、ハンドル。
色々候補はあったんですが、展示車なので人気のあるプロムナードハンドルに絞りました。
ただこのカスタムは乗ってスピード感を感じられるようなカスタムにしたくて、のんびり走るというよりは、ある程度スピードを出して軽快に走るという感じ。

そんな感じでハンドルを選びながら「プロムナードハンドルなのに、スピードを出して楽しい自転車」という自転車全体のコンセプトを決めました。

最初に考えたのは日東の「albatross bar」というセミドロップのような形状のハンドルでした。
ただこのハンドルが残り1点で展示用に使っていいものかと悩んでいたところ思いついたのが

「losco bar」です。

このハンドルはBOSCO BARというハンドルのローライズバージョンとして登場しているモデル。
ライズが低めに設定されているのがポイントで、スタイリングと快適性の両立ができます。

ステム

プロムナードハンドルの場合ステムは130mmや120mmの長いものを使うのが一般的です。
今回も例に漏れず日東の130mmのステムを使用。
そして今回のコンセプトに合わせて、コラム長を150mmにして最大まで下に下げています。
スピード感を感じるためにできるだけ前傾になる方がいいと考えて、いわゆる近くて低いハンドル位置を目指しました。

グリップ、バーテープ

グリップはコンパクトでクラシックなタイプで、ブレーキレバーを跨いだ先にバーテープを巻くフォアグリップも試してみました。
実際に巻いて走ってみて、立ち漕ぎの際に握るとかなり安定したのが驚き。

さらにフォアグリップにはコットンテープを巻いたあとに、セラックニスを塗布。
ニスを塗ることで色が乗り風合いが出るだけではなく、コットンの耐久性を上げる効果もあります。
ニスは塗る回数によって仕上がりが全く変わってきますが、今回は濃いめの色である程度光沢が出る仕上がりになりました。

ご要望があれば、こういったニス塗りなども施工しますのでお気軽にご相談ください!

ブレーキレバー、ワイヤー

ブレーキレバーは定番のダイアコンペ SS6のオールポリッシュ。
アウターワイヤーは日泉ケーブルのスモークブラウン。

アウターの取り回しは個人的にめちゃくちゃ悩みました。
ハンドルの上を跨ぐルートをランドナーで見たことがあって、試してみたらしっくりきたのでこの形に落ち着きました。

ちなみに普段は2本のワイヤーを結束バンドで止めてるんですが、今回はせっかくなのでグリップに合わせて麻紐+ニスで仕上げてます。

クランク

クランクはblue lugのRMC trackで本格的なシングルスピードらしく。
歯数が2tほど上がっているのでより高速に対応します。

ペダルはMKSでシンプルなSYLVAN STREAM NEXTに同社のステンレス製トゥクリップの組み合わせ。
トゥクリップがあることでペダリングのロスを減らせたり、デザイン面でも雰囲気が出るので個人的にはかなりおすすめのカスタムだったりします。

サドル

サドルはRitchey CLASSICサドルのブラウン。
ブラウンのサドルで質感もいいので完成車からのアップグレードにおすすめのサドルです。
これに加えてシートポストをVIVAの物に変更して、細部のディテールを上げています。

ブレーキ

普段お客様の自転車をカスタムするときは大抵ブレーキはノータッチなんですが、展示車なので細部のディテールアップをしたくて変更。
使用したのはダイアコンペ DC510というブレーキ。
これ実は廃盤品なんですが倉庫にデットストックがあったので付けちゃいました。

ノーマルと違ってセンタープル方式のブレーキで別途アウター受けを取り付けています。
現代ではほぼ絶滅しているブレーキ方式(一部メーカーでは現在も生産しています)ですが、クラシックな雰囲気を出すのに一役かってくれてますね。

タイヤ

タイヤは濃いめのブラウンサイドのタイヤを使用、サイズも通常よりワンサイズ細めにしてスピード感を意識したタイヤに。
タイヤは乗り味に一番影響するパーツなので、相反するコンセプトを両立するのに重要なパーツです。

最後に

これで今回カスタムしたポイントは全部書き切りました。
こちらの車体は店頭に展示していて販売もしているので、気になる方は一度ご来店ください。
それでは〜