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ニス塗りについて

こんにちは、宮内です!

前回ご紹介したストロールで少し触れたニス塗りについて、詳しく語りたいので気になる方は読んでみてください。

そもそも何でニスを塗るのか?
機能面で言うと耐久性、耐水性の向上などが挙げられます。
でも一番の目的は見た目だったり質感といったビジュアル面が大きいのではないでしょうか。

最近は、カラーのコットンテープに軽くニスを塗る程度のものが流行っているように感じますが、昔から行われていたニス塗りといえば10何回と重ね塗りを繰り返して、ツヤツヤの光沢を出すのが一般的だったと思われます。←ニス塗り自体がそもそも一般的ではないですが。

それで言うとこのストロールは比較的、伝統的なスタイルに近いのではないかと思います。

これがストロールに施工したコットンバーテープにニスを塗った状態です。
今回は合計4回厚めに塗っています。

4回だと少ないように感じるかもしれませんが、今回使ったニスは最初から液体の状態で販売していた物なので、伝統的なスタイルのニスよりも色が濃い傾向にあります。
そのため4回でもしっかり色がついているわけですね。

ベースのコットンテープは白を使っていて、ニス自体に色がついてるのでそれを活かす作戦。
最初はコットンがニスを吸うので、結構な量のニスを使用しました。
一台分あればいいと思って50ml入りのニスを仕入れたのですが、このときは足りるか心配になっていましたね、最終的にはギリギリ足りたのでよかったです。

そして1回目の乾燥でこんな感じの色合いになりました。
色は薄く染まっているくらいで、ツヤはありません。
カラーのコットンテープを使う場合はここでやめるかもう一回塗るくらいでちょうどいいと思います。

触った感じはまだコットンの触り心地が残っています。

これが2回目の乾燥。
1回目より色が濃くなりましたが、まだツヤは出てませんね。
この辺りからコットンの触り心地がなくなってきました。

3回目。
3回目はこれまでと違って塗る際にコットンがニスを吸わなくなりました。
ここからは染み込ませるのではなく、表面に塗り重ねるイメージで作業するといいですね。
ただこの時の私は経験がなかったので、結構厚めにニスを塗っています。
本来であれば、薄く塗るのを何度も繰り返すといいです。
乾燥後の感触はかなり硬くなりました。

そしてこの後4回目を塗って最初の写真のように仕上がりました。
4回目は塗り方も3回目と殆ど変わらず、塗り重ねる感じです。

今回の施工で色々と改善点など見えてきましたので、今後ニス塗りの施工依頼も対応していこうと考えています。

施工の期間は、塗る回数にもよりますが、大体3日から5日ほどいただくと思います。
ただ完全に乾燥するにはもう少し時間がかかりますので、お渡しから1、2週間ほどは慎重に扱う必要があります。

工賃は塗る回数や目標の仕上がりによってその都度ご相談という形にさせてください。

今回施工したのはバーテープでしたが、他にもトップチューブやチェーンステーにコットンか麻紐を巻いてニスを塗ることもできます。
ストロールはブレーキワイヤーをまとめるのに麻紐を使いニスを塗っています。

他にもご要望があれば対応しますのでお気軽にご相談ください。
これに関しては巻く場所によって工賃が変動する可能性があるのでご了承ください。

それでは。