大阪・南堀江と中津のライフスタイル自転車専門店

CRAZY SHEEP ロムニーは細部までこだわっていますよ。というお話

日曜の閉店後のお店からこんばんは。
みなさん素敵なクリスマスでしたか?

早ければ年末に入荷するかも、とご案内しておりましたクレイジーシープの新作「ロムニー」なのですが・・・・・・・もう年末になってしまいました。


写真はそのロムニーの車輪です。タイヤはもう少し細いものになる予定です。
個人的にどうしても紹介したかったので(車両の入荷は伸びてしまいましたが・・・)恥ずかしながら紹介します。

いきなりちょっと技術的な話になりますがこのホイールは「ダブルウォール・36ホール・ハトメ付き」という仕様です。
一言で言えば「めっちゃ頑丈」ということです。
スポーク本数が36本と通常のミニベロより多めになっています。
例えば同社のコリデールだとスポークは24本、他は多めでも28本ぐらいが一般的です。そこに来てこの36本。
大きなカゴをつけたり、子供乗せをつけたりすることも前提にしているロムニーの芯の通ったコンセプトを感じていただけますでしょうか。
さらに言いますと、”ハトメ付き”というのも非常に大きなポイントでして。
私としましては、小径車にはハトメは特に重要と考えています。
大事なのでもう一度言います「小径にはハトメ」です。

※リムのスポーク穴の周りにこんもり丸い輪が付いているのが「ハトメ(鳩目)」です。
大径ホイールに比べると小径の方がスポークのテンションが高くなる上に、スポーク1本づつのテンションのばらつきも出やすくなります。
さらに路面からの衝撃を短いスポークで受け止めますので、大径ホイールに比べで過酷な状況にさらされていると言えます。
それがハトメがあることで、リムとスポーク(正確にはニップル)の接触面が均一になってニップルの軸力が安定することで、正確にスポークの張力をリムに伝えて・・・・・おっと、ややこしい理屈はこの辺でやめましょう。
要するに精度が高くて緩みやブレの出にくいホイールになるということで、重い荷物を積んでホイールにも負荷がかかることもちゃんと想定した装備と言えます。
(実際の効果には賛否両論ありますが私はハトメ推奨派です)

でも、店内の自転車を見渡してもハトメ付きリムを採用した自転車って少ないですよね。なぜでしょう。
コスト削減や、リムの軽量化、リム・スポーク・ニップル等の技術進化など色々理由はありますが、元来小径車は慣性が発生しにくいのでリムが重くなることのデメリットを受けにくい訳ですし、前途の通り過酷な条件であることを考えると、ロムニーのハトメ付きリムの採用は私としては大賛成なのです。

ハトメについて長々と書いてしまいましたが、見落としがちなとても重要なポイントなんです。
こういう事も疎かにせずきちんと作っているロムニーですので入荷までもう少しお待ちください。
というのはムシが良すぎますね。申し訳御座いません。
でも本音のところ、ロムニーのコンセプトに共感いただける方はお待ちいただく価値はありますよ。
入荷時期が判明しましたら随時このブログでもご紹介いたします。